2012年3月19日月曜日

また箱ものかぁ・・・

九州新幹線1年 また来ると思わせるには

砂浜を掘ると温泉がにじむ。そこに体を横たえると、上から砂がかかる。砂蒸し湯だ。鹿児島県指宿市には砂蒸し温泉が楽しめる「砂むし会館」がある。
同市は、1億3600万円をかけて、この隣にある国有地を買い取り、足湯や休憩施設などを整備する「砂むしの里交流の広場(仮称)」事業を計画する。  鹿児島中央駅(鹿児島市)-新八代駅(熊本県八代市)間の九州新幹線が博多駅(福岡市)まで延伸され、山陽新幹線との乗り入れが始まって1年になる。
鹿児島、熊本から大阪まで直通運転される新幹線は、関西などから多くの観光客を運んできた。この恩恵を最も受けた地域の一つが指宿市といっていい。新たな施設は、一度訪れた観光客に再来を呼びかける仕掛けともいえる。では、新八代駅はどうか。乗降客が増えたと八代市は言う。だが、新八代駅と宮崎駅間を結ぶJR九州などの高速バス「B&Sみやざき」の利用者が目につくという。八代市では乗客増がそのまま地元の観光客増には結び付いていない。新幹線効果には濃淡があった。ただ、これで勝負が終わったわけではない。
八代市は、高速道路でつながる熊本県人吉市や宮崎県都城市との観光連携を模索している。集客に成功しているところの手法をあらためて研究し、当初の戦略、作戦を練り直してもまだ間に合う。  各地域が工夫を凝らし、個性を打ち出すことで九州全体の魅力が高まる。それが観光客に「また来たい」と思わせる。競争と協調は、太い動脈でつながった九州と関西の関係にも当てはまる。大阪、京都、神戸の商工会議所と、福岡、北九州、佐賀、長崎など九州の8商議所が連携促進策を打ち出した。「相互補完と相乗効果により西日本経済圏を日本再生の原動力に」というわけだ。九州新幹線と山陽新幹線がつながったことで人々の行き来が増えた。小倉駅(北九州市)-博多駅間では前年比で10%以上利用が増える一方、新幹線の影響で大幅減も予想された九州と関西を結ぶ航空機も想定より減少が少ないという。観光需要だけでなく、九州と関西とのビジネス交流も拡大している。  「アジアに開かれた」。こんな枕ことばを九州も関西もよく使ってきた。ここで本家を争う必要もない。九州と関西が手を組み、役割分担する。そして、中国などアジアからの観光客を誘致する。相互補完でアジアの活力を取り込むことができるなら積極的にやるべきだ。関西空港を拠点にする全日本空輸系の格安航空会社、ピーチ・アビエーションがある。関空と福岡、長崎、鹿児島を結び、台湾や香港にも乗り入れる計画だ。  長崎市と中国・上海市を結ぶ船路は15年ぶりに復活した。九州と関西、アジアの陸海空のネットワークはまだ広がりそうだ。新幹線を軸に多様な交通手段を組み合わせ、多彩な周遊ルートをつくりたい。大交流時代は幕を開けたばかりだ。

2012/03/13【西日本新聞朝刊】



「砂蒸しの里交流の広場(仮称)」

何となく「COCOはしむれ」のにおいがするのは自分だけだろうか。


杞憂ならいいのだけど・・・(-_-;)


管理人!お前に言われたかないぞ!

鹿児島温泉観光課六三四城http://www.kagoshimaonsen.jp
管理人:六三四

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